よく耳にする資格「カラーコーディネーター」ってそもそもどんな職業?仕事内容は?
そもそもカラーコーディネーターとは?持っていると評価に繋がる?
カラーコーディネーターという言葉を知っている人は多くいると思いますが、実際のところどのような仕事をしているのでしょうか。
カラーコーディネーター検定試験は、知名度も高く、就職や転職の際にも評価につながりやすい資格と言えます。
「カラー」の文字通り、カラーコーディネーターは色の知識を活かして色彩の配色や提案を行う、いわば色のスペシャリストです。色彩環境に関するデザインやコーディネート全般にカラーコーディネーターは欠かせない存在です。
この資格を取得するためには色が持つ性質を理解し、色が与える影響や作用などについての深い学びが必要になります。
ビジネスの現場では商品開発やデザイン設計、コーディネート業務、商品陳列、企画書の作成にも役立ちます。そして、プライベートなシーンではファッションやインテリアのコーディネート、ハンドメイドにも。
私がカラーコーディネーターの資格を取ろうと思ったのも趣味であるイラストが上達のためでした。よりよいイラストを描くには見てくださった方がきれいだと思える色彩が必須だと思ったからです。
このように、カラーコーディネーターは色に関する幅広いシーン、さまざまな業界で活躍することができるのです。
カラーコーディネーターという仕事場で求められること、求められる知識は?
カラーコーディネーターは美的感覚やセンスが必要不可欠です。
ただ、センスで作品を作り上げる芸術家とは違うため正しい色の特性や理論的な知識が必要になります。
そのため、カラーコーディネーターに求められるのは何より大切なのは色彩に対する興味関心があること。加えて色彩の専門知識を身につけることを楽しめる人が向いています。
カラーコーディネーターに求められる事は大きく分けると3つです。
- ①色に関する知識
- ②ヒアリング&提案力
- ③業界の知識です
それぞれ解説していきますね☺
①カラーコーディネーターは色に関する知識を求められ意見を聞かれる
店頭ディスプレイや広告、ウェブサイトでは、一瞬で人を引き付ける魅力的なデザインやコーディネートを作り出せるかが重要になります。
注目されればされるだけアクセス数や売り上げアップに繋がるからです。カラーコーディネーターは色のスペシャリストとして色彩の提案を行うため、色に関する知識は必要不可欠です。
②カラーコーディネーターには顧客のヒアリング能力&提案する力が求められる
ビジネスシーンでは、クライアントの要望をベースに、最適な提案・説明をすることが求められます。そのため、クライアントとのミーティングで多くの情報を引き出すコミュニケーション能力とヒアリング力が重要なカギとなります。
顧客のイメージに合うカラーを分析し、魅力的なファッションやメイク、ヘアカラーなどの魅力を伝える高い提案力が必要になります。
③業界内にアンテナを張り流行色を取り入れる観察力も重要
カラーコーディネーターとしての力が問われるのは色彩の知識だけではありません。
希望する業界で働きたい、活躍したいのであれば、色彩の知識を求めている企業や個人向けにアドバイスを行う仕事があります。
色彩の知識はもちろん、今流行っているのはどんな色なのか、リサーチする力やトレンドを察知する力、観察力なども求められます。
カラーコーディネーターと「色彩検定」は何が違う?2つとも取得することに意味はある
似てそうな「カラーコーディネーター」と「色彩検定」は、求められる分野が違う
カラーコーディネーターのことを調べていると、よく見かけるのが「色彩検定」です。色彩検定もカラーコーディネーターを同じで色彩に関する知識を問われる資格になっています。
カラーコーディネーターとの違いですが、カラーコーディネーターはインテリア関連の分野に特化しているのに対し、色彩検定は主にファッション分野に特化した内容になっているところです。
難易度は級によって変わりますがカラーコーディネーター検定よりも難易度が低いと言われています。
カラーコーディネーターと色彩検定では主催者が違う
カラーコーディネーターと色彩検定では主催団体も異なります。カラーコーディネーターは東京商工会議所が主催ですが、色彩検定の主催はNPO法人全国美術デザイン教育振興会(略称ADEC)です。
カラーコーディネーター資格はさまざまな場面で色合わせのプロに対する強い需要があるため、1級(※=アドバンスクラス)を持っていると責任のある大きな仕事を任せてもらえる可能性も高まります。
(※2020年6月に、3級がスタンダードクラス、2級、1級がアドバンスクラスに変更になった)
1級資格保有者にはインテリアコーディネーター資格を持っている人も多く、色彩理論を使って室内のイメージをつくり上げる専門家として活躍しています。
「資格を取って正解だった!」カラーコーディネーターが活きる仕事とは?こんな業種に強い
カラーコーディネーター取得者はインテリア関連の仕事に強い
上記でも触れましたが、カラーコーディネーターの1級資格保有者にはインテリアコーディネーター資格を持っている人が多く存在します。
インテリアには、1つ変えるだけでその空間のイメージがぐっと変わる効果があります。その人のセンスが表に出やすく、使い方ひとつで空間全体の印象にも大きな影響を与えます。

カーテンの色を変えるだけで、部屋の雰囲気や気持ちがだいぶ変わりますよね。
カラーコーディネータは培ってきたその知識で、空間のイメージや雰囲気をクライアントの希望に合わせ提案することができます。
また、インテリアのデザインに関わることもあれば、部屋のコーディネートに携わることもできます。
カラーコーディネーター取得者はアパレル業界に強い
おしゃれするって難しいですよね!自分に合う服を見つけるだけでも一苦労なのに、加えてファッションは色の組み合わせが非常に重要です。
トップスとボトムスの色を考えたり、季節やシーンに合わせて最適な色を選ぶためには、色彩に関する知識が必要不可欠です。
カラーコーディネーターは色の専門家なので、コーディネートの提案を行ったり、カラーデザインのコンサルタントとする立場として活躍しています。
ショップやブランドのイメージにに合わせたディスプレイを考えたり、服のデザイン・製造から関わったりするなど、業界の中でも活躍できるシーンが豊富です。
カラーコーディネーターの資格を取れば絵やイラスト関連にも生かせる
実はイラストレーターになるために必要な資格はありません。
実際にイラストを描ける技術や表現力が重要視されるため、求人募集の応募条件にも必須資格が入っている事はほぼありません。
絵やイラスト業界で活躍するために、カラーコーディネーターという資格が必要不可欠とまではいきませんが、絵やイラストを描く際に色彩は大きく関わっています。私が資格を取ろうと思ったのもこのためです。
また、カラーコーディネーターという資格を取るということは、これまでに知らなかった技術や知識を学べ自分の強みにもなり かつ、スキルアップにもつながります。
え?本当?カラーコーディネーターは一般企業でも需要がある?
実は一般企業でもカラーコーディネーターは活躍しています。
というのも広告会社やウェブ関連の仕事とカラーコーディネーターは深くかかわっています。色彩センスや配色テクニックを身につけているカラーコーディネーターは、企画・デザインから即戦力として活躍することができます。
人を引き付ける広告や思わず見入ってしまうウェブサイト作りって憧れますよね!? 広告会社やウェブ関連会社はカラーコーディネーターという資格を生かすことができるおすすめ業界のひとつです。
また、食品メーカーでは、購買意欲をそそる商品のパッケージを考えるためにカラーコーディネーターが活躍しています。
また、家電メーカーでは家電製品に最適な色を考え提供するカラーコーディネーターが活躍しています。
【まとめ】カラーコーディネーターってどんな職業?仕事内容は?向いている人活躍できる人
いかがでしたでしょうか。今回はカラーコーディネーターが活躍できる仕事、職種について調べてみました。それではまとめです。
- カラーコーディネーターは、インテリア関連、アパレル業界のみではなく、広告会社やウェブ関連会社、一般企業など幅広い職種で活躍することが可能
- カラーコーディネーターとして活躍するためには基礎的な知識に加え、①色に関する知識、②ヒアリング&提案力、③業界の知識が必要
- 色のスペシャリストとしてクライアントに提案する力、リサーチする力やトレンドを察知する力、観察力なども求められるためコミュニケーション能力が高い人ほど活躍できる
- 色彩が好きな人、色彩について学ぶことに楽しみを感じている人、色で回りの人の役に立ちたい、喜ばせたいと思う人がカラーコーディネーターに向いている
最後まで読んでくださってありがとうございました☺
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